神経の治療で行うことで、再根管治療をするとき(閉塞気味のイニシャル治療でも)にいつも思っていることなのですが.......
上部のフレア形成
を丁寧にすること!ですね。
フレア形成とかストレートライン形成とか言ったりします。
歯根の上部1/3のことをいいます。
特に大臼歯部の手前側の根管 (近心根)は、根の先にまっすぐファイルが入らないことがほとんどなので。エンド三角と言われる歯質の張り出しを取ってあげる必要があります。
上の小臼歯(2根管)だったら頬側の方の根管の入口が内側によっていたりします。
どうやって方向を確認するのか??
もちろん、Kファイル! (理想は35号、10号〜20号くらい)
を根管に差し込んでみましょう。 この時に根管の下の方までアプローチする必要はありません。 まずは上部のみ・・・
10号しか入らないほど閉塞してる場合は20号くらいまでは拡大させます。
で、
ゲーツグリッデンドリル または上部形成用のNiTiファイル(オリフィスオープナーとか)
でエンド三角の張り出しを取っていきつつ、丈夫のフレア形成を行います。
ゲーツの方が切削効率はいいので好きですが、NiTiファイルで入口だけ広げることもありますね〜〜〜(上顎6番や7番のMB2など)
ゲーツの使い方は(1→)2→3→4(→1) です。非注水です!
4番を使わないことも多いですけど、お好みです。
もちろんゲーツ1は上下運動のみ、2〜4は、上に掻き出す時にエンド三角の方に寄せて、張り出しを取っていきます。
ゲーツは上に引き出す時に切削するので、押し込まないようにしましょう。
ゲーツ1で径が0.5mm、2で0.7mmなので、3で0.9mmです。
そしてまた歯の尖端の方のアプローチのために、Kファイル(穿通できそうならCプラスファイル)でトライ!!!
ファイルが根管の壁から離れるように曲がっていたら、まだ上部のフレア形成が甘いですよ〜〜〜
そこでまた少なくとも20号くらいまでは、その位置まで拡大してあげて、ゲーツを使って、ストレートラインを作るようにしましょう!
ニッケルチタンで上部形成するときにもやっぱりストレートラインを作ることを意識しています。
そもそも回転運動だけだと根管を中心に円状に拡大されるだけで、エンド三角をとってファイルが根の尖端まで一直線に入るようにはならないし、内側をストリップパーフォレーションする可能性もありますから.....
(ニッケルチタンファイルの好みについてはオリフィスオープナーも合わせて別の機会に
文字化しようと思ってます)
再根管治療ですでに一度されているときも、レントゲンを見て、根管の位置を確認します。
ゲーツで古い詰め物を取りながら自分にとって理想的な上部のフレア形成をしていきます!やっぱり非注水で、GPを回転熱で軟化しながら取ります。
あくまで上部形成であることを忘れずに!!
今日はフレア形成について勉強してきたこと、自分が実践していることを文字にしてみました。
でも一番大切な部分で、ここをちゃんとできると根管治療が楽になると思います。